弁護士ノート

lawyer note

  • 要件事実と知財訴訟

    2021.04.08 弁護士:神田 秀斗 知的財産訴訟

     以前,日本弁理士会の派閥の一つである弁理士クラブにて,「知的財産権の実践的活用のススメ」という講演を担当させていただきました。これは,知的財産権紛争(ライセンス契約交渉等を含む。)を扱うに際しては,民法や民事訴訟法の知識が必須で,これを会得するには付記試験(特許権等の侵害訴訟において,…

  • 商標法等改正による個人輸入規制

    2021.03.25 弁護士:藤沼 光太 商標法

     政府は令和3年3月2日,海外から国内への商標権侵害品の取り締まりを強化するため商標法等改正案を含む関連法案の閣議決定を行いました。これまで事業者を対象として商標権侵害品の輸入行為を規制してきましたが,この改正により個人輸入の場合でも税関での没収ができるようになりました。  それでは,こ…

  • 独禁法に基づく差止請求訴訟の訴額

    2021.03.11 弁護士:河部 康弘 独占禁止法 知的財産訴訟

    1 独禁法事件と訴額 小林・弓削田法律事務所では,知財と独禁法が絡む案件や,知財は絡まなくても技術と独禁法が絡む案件について,独禁法に基づく差止請求・損害賠償請求訴訟を扱うことがあります。 公正取引委員会の年次報告には,その年に係属していた全国の独禁法24条に基づく差止請求事件,独禁法2…

  • 現代美術を巡る著作権侵害訴訟と米国のアミカスキュリエ制度

    2021.02.25 弁護士:木村 剛大 Art Law 著作権法

    日本の特許庁が特許法の改正により特許権侵害訴訟の審理にアミカスキュリエ制度を導入する検討を進めています。 アミカスキュリエとは、「裁判所の友」とも訳され、「裁判所に係属する事件について情報又は意見を提出する第三者」のことです。そして、アミカスキュリエが裁判所に提出する意見書のことはアミカ…

  • 行政対象暴力・クレーマー対応研修等のご紹介

    2021.02.18 弁護士:弓削田 博 民事介入暴力

    以前,本コラムでご紹介した東京都大田区での研修に引き続き,本年2月には,今度は東京都西東京市において,私が所属する第二東京弁護士会の民事介入暴力被害者対策委員会による研修が行われました。 このように自治体での研修が続いている事実は,自治体側の危機意識の強さを示しています。かつては,行政対…

  • これでも非類似? 驚きの商標審決の傾向と注意点

    2021.02.08 弁護士:小林 幸夫 商標法 知的財産訴訟

    1.日本商標協会実務研修会での審決クイズ 当方は、数年前から最近まで,日本商標協会主催の実務研修の講師を担当していました。担当部分は,「審判,審決取消訴訟」でした。講義の冒頭,必ず以下のようなクイズを出題していたのです。 「以下の左の商標出願に対して右の登録商標が引用されました。審判・審…

  • 特許検索のHOW-TO①

    2021.01.14 弁護士:平田 慎二 その他の知的財産関連業務

    現在、AIを使った特許検索サービスも出てきており、従来に比べて特許検索が容易になっています。とはいえ、まだまだ無料で使用できる特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を使用している方が多いのではないかと思います。 ここでは、J-PlatPatでテキスト検索をしたことはあるけれど、F…

  • 改めての押印の意味

    2020.12.17 弁護士:神田 秀斗 その他の知的財産関連業務

    以前,「押印の契約書①〜③」にて,契約書等の作成にあたっての押印の意義について解説いたしました。菅政権は,ハンコを原則として廃止するよう各省庁に求められていることから,今後,ハンコの使用は少なくなっていくかもしれません。 この機会に,これまであまり意識せずに押してきたハンコの意味について…

  • 裁判のIT化によって事務仕事が楽になる!?

    2020.12.03 弁護士:藤沼 光太 知的財産訴訟

    2020年4月に民事裁判IT化の第1歩となるweb会議システムの運用が始まってから、早7か月、裁判所が積極的にweb会議システムによる期日開催を要請してくることもあり、web会議システムによる期日を経験した法律事務所も多いかと思います。 これまでの日本の裁判は、世界から見てもとても遅れて…

  • 弁理士会・二弁合同研修②

    2020.11.19 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    1 「裁判体の心証形成と当事者の主張の在り方について」  以前掲載した弁理士会・二弁合同研修のコラムに引き続き、弁理士会と二弁の合同研修に触れたいと思います。今回は、清水先生の「裁判体の心証形成と当事者の主張の在り方について」です。 2 裁判官の心証の取り方  裁判を抱えている当事者にと…

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