弁護士ノート

lawyer note

特許法

  • 専門委員と調査官

    2019.12.27 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    1 裁判所の技術の理解を助けるための専門家 特許に関する裁判は、単に法律だけでなく技術についても理解が必要となります。裁判官は法の専門家ではあっても技術の専門家ではないため、特許関係訴訟には、他の訴訟とは異なり、裁判官の技術に対する理解を助けるための制度が設けられています。 その一つに、…

  • GDPRと特許出願

    2019.11.15 弁護士:河部 康弘 弁護士:神田 秀斗 個人情報保護 特許法

     GDPRでは、EU域内に拠点を有していなくても、EU域内のデータ主体に対しサービスを提供するとGDPRの適用があり(GDPR3条2項)、GDPR5条以下に従い、適切に個人データを処理しなければなりません。  この点について、我々になじみのある知財の世界で考えてみると、そう言えば特許公報…

  • 無効審判での技術説明会?

    2019.08.26 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    特許に関する侵害訴訟や審決取消訴訟のうち、事案が複雑なものに関しては、主張立証が尽きた段階(一般の民事訴訟でいうと証人尋問のタイミング)で、当事者双方が一定の時間をもらって事案について口頭で説明を行う技術説明会が行われることがあります。この技術説明会は、事前に開催の有無・持ち時間・説明内…

  • 知財業界での初体験

    2019.07.01 弁護士:河部 康弘 特許法 独占禁止法 知的財産訴訟

    とある知財系の懇親会で、弁理士の内田浩輔先生から、7月1日の弁理士の日に、「知財業界での初体験」というテーマでブログを書いてほしいとのご依頼をいただきました。内田先生は、弁理士の日にブログをやっている知財関係者が同じテーマでブログを書くイベントを毎年やっているそうです。 https://…

  • 東南アジアにおける職務発明対応の実務―タイ編

    2018.04.16 弁護士:木村 剛大 渉外法務 特許法

    1 背景  現地の優秀な技術者の確保、現地ニーズを把握した製品開発の必要性などから次の記事でも報道されているとおり、東南アジア各国の子会社で研究開発(R&D)が行われ、発明が生まれる環境になってきています。 ・「日本電産、シンガポールにモーターの研究開発拠点」(日本経済新聞、2012年6…

  • 髙部判事の講演③

    2017.03.21 弁護士:河部 康弘 特許事務所様向けサービス 特許法 知的財産訴訟

    1 特許についての講演 ブログの更新が滞っている間に、特許権関係訴訟についての講演にも出席しました。 2 記載要件違反は認められにくい? 今回の講演で印象に残ったのは、「記載要件違反の主張については、よほどのことがない限り、特許庁における判断を尊重する」旨の発言をなさっていたことです(受…

  • 特許権侵害訴訟における充足論と無効論の関係

    2016.12.15 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    1 充足論と無効論は正反対の役割 今回は、特許権侵害訴訟における充足論と無効論の使い方という、ちょっと実戦的な内容に触れてみたいと思います。 特許権侵害訴訟において、充足論の主張と無効論の主張は、正反対の役割を果たすことになります。すなわち、 ① 充足論の主張では、原告は被告商品や被告方…

  • 口頭弁論の活性化

    2016.12.01 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    1 ブログ再開 前回更新から随分と時間が空いてしまいました。準備書面なら何十頁でもそう悩まないのですが、何を書けばいいのか決まっている準備書面と違って、こういった文章は何を書こうかから始まってなかなか筆が進まず・・・しかし、依頼者の方から読んでいると声をかけていただいたこともあり、また、…

  • 小林・弓削田法律事務所の特徴③

    2016.08.12 弁護士:河部 康弘 不正競争防止法 商標法 意匠法 特許法 知的財産訴訟

    1 小林・弓削田法律事務所の業務内容③  第70期弁護士採用に向けた弊所の業務内容説明も、3回目を迎えました。弊所が採用活動にどれだけ力を入れているか、優秀な人材を採用したいという意欲を、感じ取っていただけると幸いです。  今回は、知財訴訟を特許訴訟とそれ以外の分野に分けて、それぞれの特…

  • 中国出張②

    2016.07.19 弁護士:河部 康弘 渉外法務 特許法 知的財産訴訟

    前回の記事に続いて、今回は弓削田弁護士の珠海市での講演の様子を、ご紹介したいと思います。 セミナーのテーマが中国と日本の知的財産保護制度の比較で、中国側の講師には、中国の知的財産訴訟に関わる珠海の知的財産裁判所(第1審を担当)の裁判長、曁南大学教授(ウィキペディアによると、「華僑の最高学…

1 2 3 4

1 2 3 4