弁護士ノート

lawyer note

弁護士:河部 康弘

  • AIは発明者になれないとした裁判例と今後特許訴訟で起こるかもしれないこと

    2024.06.03 弁護士:河部 康弘 一般企業法務

     最近、AIは発明者になれないとした東京地方裁判所令和6年5月16日判決(令和5年(行ウ)5001号)が公開されて、話題になっています。そこで、今回は、「AIは発明者になれない」という解釈が、特許訴訟で意味を持つとしたらどんな場面が想定できるのかを考えてみたいと思います。  今回の裁判で…

  • 採用活動再開

    2023.12.01 弁護士:河部 康弘

    現在は採用活動を終了しております。  小林・弓削田法律事務所では、平塚弁護士が加入してから約1年半ぶりに、将来の業務拡大に備えて司法修習生及び登録1~3年の若手弁護士の採用活動を再開することにしました。  私が採用担当になっているので、今回は、これまでのリクルート向けの以下の記事では触れ…

  • もっと使える不競法2条1項20号(品質誤認表示)

    2023.06.01 弁護士:河部 康弘 不正競争防止法

     今回は、最近私の担当するご相談で検討する機会が多い不正競争防止法2条1項20号(品質誤認表示)について、私がもっと注目されていい条文なのではと考えている理由をお伝えしたいと思います。 1 不競法2条1項20号の内容  不競法2条1項20号は、「商品若しくは役務若しくはその広告若しくは取…

  • 独禁法違反を根拠に特許権行使を権利濫用とした原審を覆した裁判例

    2022.10.03 弁護士:河部 康弘 独占禁止法 知的財産訴訟

     弓削田弁護士が以前のブログで言及しているとおり、小林・弓削田法律事務所では、いわゆる消耗品ビジネスに関して、技術と独禁法が絡む案件を取り扱っており、私にとっても興味関心の強い分野です。  少し前になりますが、 原審(東京地裁)  → 特許権行使は独禁法違反で権利濫用 控訴審(知財高裁)…

  • ルブタン事件被告商品を買ってみた

    2022.04.22 弁護士:河部 康弘 Fashion Law 不正競争防止法 買ってみた

     最近、知財業界ではクリスチャン・ルブタンの「レッドソール」に関する不正競争防止法の判決が話題になっていますね。東京地裁令和4年3月11日判決・平成31年(ワ)第11108号事件です。  この判決で面白いのは、「そして、前記認定事実及び第2回口頭弁論期日における検証の結果(第2回口頭弁論…

  • 小林・弓削田法律事務所の特徴⑤

    2021.12.28 弁護士:河部 康弘

    1 久しぶりの採用活動  小林・弓削田法律事務所ではしばらく採用活動を行っておりませんでしたが、久々に弁護士の採用活動を行うことになりました。  今回は、久しぶりの採用活動に伴い、司法修習生・若手弁護士の方に小林・弓削田法律事務所の特徴を理解していただけるよう、ご紹介のコラムを書いてみた…

  • 特許権の強制執行

    2021.09.22 弁護士:河部 康弘 その他の知的財産関連業務 債権回収

    1 東京地裁でもわずか2件しか係属していない珍しい案件  少し前になりますが、強制執行手続により特許権を取得するという珍しい案件を扱ったので、その感想を記載したいと思います。  なお、以前知的財産の強制執行に関する研修を受けましたが、講師(東京地裁の書記官)の方は、その時点で東京地裁に係…

  • 特別代理人

    2021.06.17 弁護士:河部 康弘

    今回は、もしかしたらこれから経験をするかもしれない若手弁護士向けに、特別代理人について触れてみたいと思います。 私が所属する第二東京弁護士会では、一定の登録年次(たしか登録5年)の弁護士に「特別代理人」の候補者名簿に名前を載せるかを問うファックスが送られてきます。この「特別代理人」、未成…

  • 独禁法に基づく差止請求訴訟の訴額

    2021.03.11 弁護士:河部 康弘 独占禁止法 知的財産訴訟

    1 独禁法事件と訴額 小林・弓削田法律事務所では,知財と独禁法が絡む案件や,知財は絡まなくても技術と独禁法が絡む案件について,独禁法に基づく差止請求・損害賠償請求訴訟を扱うことがあります。 公正取引委員会の年次報告には,その年に係属していた全国の独禁法24条に基づく差止請求事件,独禁法2…

  • 弁理士会・二弁合同研修②

    2020.11.19 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    1 「裁判体の心証形成と当事者の主張の在り方について」  以前掲載した弁理士会・二弁合同研修のコラムに引き続き、弁理士会と二弁の合同研修に触れたいと思います。今回は、清水先生の「裁判体の心証形成と当事者の主張の在り方について」です。 2 裁判官の心証の取り方  裁判を抱えている当事者にと…

1 2 3 10

1 2 3 10