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1 第70期弁護士採用に向けて
小林・弓削田法律事務所では、現在司法修習中の第69期弁護士の採用が決まっていますが、第70期弁護士についても、採用を予定しています。
弁護士が何百人も所属する大事務所であれば、大学やロースクールの先輩が勤務していたりして、事務所の業務内容や雰囲気を感じ取りやすいでしょうが、弊所のような事務所だと、HPを見るくらいの手段しかなく、就職活動時にどんな事務所なのか把握するのは難しいと思います。幸い杞憂に終わりましたが、かくいう私も、面接するときも、入所する前も、「本当のところどんな事務所なんだろう?」と不安に感じていました。
そこで、本ブログを利用して、数回に分けて、小林・弓削田法律事務所の業務内容や事務所の雰囲気などを、お伝えできればと思っています。まずは最も興味があるであろう、業務内容についてからです。
2 知財事務所にも色々ある
弊所のHPをご覧いただければ、弊所が知的財産法を中心に取り扱っていることはお分かりいただけると思います。しかし、世の中に「知財専門」を謳っている事務所はたくさんあり、私の感覚では、知財事務所にも、少しずつ業務内容に違いがあるように思います。
今回は、以下の5つの観点から、知財事務所としての弊所の特徴を見ていきたいと思います。
① 実際問題として取扱業務は知財案件が多いのか、知財以外の分野の仕事の方が多いのか。
② 特許案件が多いのか、著作権案件が多いのか。
③ 侵害訴訟や契約書チェックなどの弁護士が得意とする案件が多いのか、出願などの弁理士が得意とする案件が多いのか。
④ 紛争案件が多いのか、契約書チェック等の予防法務案件が多いのか、
⑤ 国内案件が多いのか、渉外案件が多いのか。
3 小林・弓削田法律事務所は知財案件が多い
①についてですが、弊所の業務は、圧倒的に知財案件の割合が高いと思います。現在私が担当している訴訟案件の割合でいえば、7割近くが知財訴訟です。以前はその他の事件の割合がもう少し高かったのですが、最近は特に知財事件の割合が増えてきているように感じます。知財事件は書面の量も多く時間がかかりますから、時間の割合でいうと、知財の占める割合はもっと増えることになります。
顧問契約をいただいている会社様からの法律相談でも、複数の法律事務所を利用されているある程度規模の大きな会社様の場合、弊所は知財絡みのご相談だけいただくということが多いです。また、法律問題全般をお任せいただいている場合でも、広告代理店様などでは、知財系のご相談が多かったりします(詳しくは以前の記事をご覧ください。)。
4 小林・弓削田法律事務所は産業財産権(特許・意匠・商標)案件が多い
②についていうと、相談案件では著作権関係の案件も多いものの、紛争案件になると、圧倒的に特許・商標・意匠といった産業財産権といわれる分野の案件が多いです。
いわゆるエンターテインメント法の分野だけに興味があり、特許・意匠・商標案件に興味が持てないという方は、あまり弊所には向いていないかもしれません。
もちろん「推薦者の声」にメッセージをいただいたさかなクン関係の契約書なども手掛けており(詳しくはこちらをご覧ください。)、他の事務所と比較すれば著作権案件に携わる頻度はかなり多いと思います。
5 小林・弓削田法律事務所は訴訟案件が多い
③と④はまとめてしまいます。
弊所では、小林弁護士が弁理士出身であり、現在も弁理士登録をしているものの、出願代理案件についてご相談をいただいた場合、予算・技術分野・外国出願の有無など、依頼者様のご要望に応じて、最適な弁理士の先生をご紹介するため出願代理業務は原則として取り扱っておりません(審判手続の代理は行っています。)。ほとんどが訴訟事件やこれに関連した無効審判事件(審決取消訴訟事件)です。
また、④についてですが、契約書チェック等も一定数存在するものの、やはり主たる業務は紛争案件、それも訴訟案件です。訴訟案件の数については、こちらのブログが参考になるかと思います。
6 少しずつ渉外案件が…
現在のところ、弊所の依頼者は、国内企業の数が多いです。もっとも、私が入所した頃と比較して、外国企業の知財事件を担当する件数や、英文契約書のチェック件数は増えているように感じます。語学堪能な方がいらっしゃれば、その能力を発揮する機会は十分あります。
7 まとめ
以上のとおり、小林・弓削田法律事務所は、知財事務所の中でも、知財訴訟に特化しています。知財訴訟は、経験できる事務所と経験できない事務所がはっきり分かれますし、所属するアソシエイト弁護士全員が多くの知財訴訟を経験できる事務所というのは、かなり稀だと思います。知財、中でも訴訟案件にご興味がある方は、是非とも小林・弓削田法律事務所の門を叩いてみてください(^^)
(河部)