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1 4月は異動シーズン
こんにちは、河部です。今回は、ちょうど異動シーズンということもあり、裁判官の異動についてです。
4月は、裁判官の異動シーズンです。裁判官によって訴訟指揮の仕方は異なりますし、事件から抱く心証が真逆なこともないわけではありません。弁護士としては、4月をまたいだ期日は、それなりに意識します。
2 東京地裁知財部の異動
東京地裁知財部でも、裁判官の陣容が変わりました。まだ裁判所のHPは更新されていませんが、知財部裁判官17名(4名×4か部+1名、40部だけ1名多くなっているようです)のうち、私が確認した限りで6名の裁判官が異動になっています。
知財事件(特に特許訴訟)は記録が膨大なことが多く、異動時期をまたぐ場合は交代した裁判官が記録を読み込む時間を確保するために期日と期日の間が空き、先週あたりから異動してきた裁判官と初顔合わせの期日が入ります。
予想はしていたのですが、私の担当している事件のほとんどで、一部の裁判官が交代しました。知財事件は全件合議事件(裁判官3名で担当する事件)なので、裁判官1名で担当する通常の事件と比べれば影響は少ないのでしょうが、気にはなります。
3 裁判官の調べ方
担当裁判官の名前は各裁判所のウェブサイト(「○○地裁」「担当裁判官」で検索すれば出てきます。)で調べることができますが、更新までに若干のタイムラグがあります。こういうときは書記官に教えてもらいます。
また、各裁判官の経歴は、e-hokiで調べることができます。無料です。裁判官が赴任してきた時期が分かるため、異動のタイミングをおおまかに掴むことができます(裁判官は、だいたい3年周期で異動するため。)。
弊所では、訴訟の開始時に裁判官の経歴を調べて異動の可能性をお伝えし、異動があった場合も期日報告書で裁判官の経歴をお知らせするようにしています。(河部)