著者
先日、「 【録音・録画禁止】海外進出『ウラ側』セミナー『中国・タイ・インドネシア』編 」と銘打ったセミナーに参加させていただきました。
定員30名のところ、実際に何名の方々が参加されたのか数えはしなかったのですが、雰囲気的にはかなりの盛況でした。テーマからして、参加者の多くはおそらく事業会社の方で、弁護士は私1人ではなかったかと思われます。
ワイロとのつき合い方・・・などという話はここでは書けませんので、セミナーを受講していて我が意を得たりと思ったお話をしたいと思います。
それは、進出した又は進出しようとする海外の現地で
日本人をだますのは日本人
であるということです。
現地に以前から住んでいる日本人となると、現地の事情に詳しいですし、日本語が通じますし、何より「日本人」ですから、信用するなという方が難しいとは思うのですが、ハッキリ言って信用してはいけません。
特に、現地の言葉(インドネシアならインドネシア語、タイならタイ語)を話す日本人ほど要注意です。
なぜなら、現地の事情に詳しくて現地の言葉を話せるということは、その国の中であればどこに行っても暮らせるので、簡単に逃げられるからです。先にお金を渡してしまっていれば、キレイに持ち逃げされて泣き寝入りという典型的パターンに陥るおそれがあります。
海外進出の際には、日本人だからといって安易に信用せずに、日本人だからこそ疑うというくらいの心構えで臨まれることをお薦めいたします。
私自身は、日本人ほど信用できる民族はいないと思っておりますし、そう思っている日本人が大多数でしょうが、その常識は海外では通用しないのです。 (弓削田)