弁護士ノート

lawyer note

2016年12月

  • 改正個人情報保護法⑥

    2016.12.27 弁護士:河部 康弘 弁護士:神田 秀斗 個人情報保護

    1 個人情報活用の必要性 前々回のブログで、改正個人情報保護法の1号型の「個人情報」も、なお不明確な部分があることをご紹介しました。 そうすると、企業からすれば、どのような場合に当該情報を「個人情報」として取り扱えばよいのか不明確です。他方で、経済界ではビッグデータをマーケティング等で活…

  • 改正個人情報保護法⑤

    2016.12.22 弁護士:河部 康弘 弁護士:神田 秀斗 個人情報保護

    1 改正法施行は平成29年5月30日から  改正個人情報保護法の具体的な施行日は、最近まで決まっていなかったのですが、平成28年12月20日の閣議決定により、改正個人情報保護法の全面施行日が平成29年5月30日からとなりました。  なお、オプトアウトによる第三者提供(改正法23条2項)を…

  • 改正個人情報保護法④

    2016.12.22 弁護士:河部 康弘 弁護士:神田 秀斗 個人情報保護

    1 改正個人情報保護法における個人情報  前回、改正前の「個人情報」の定義を確認したので、本題の改正法の定義を見ていきます。  この改正により、個人情報の定義がいわゆる1号型と2号型に分かれることとなりました。なお、1号型か2号型のいずれに該当するかにより、個人情報保護法上の取扱いに違い…

  • 改正個人情報保護法③

    2016.12.16 弁護士:河部 康弘 弁護士:神田 秀斗 個人情報保護

    1 個人情報とは  改正個人情報保護法は、「個人情報」の定義をより明確にしています。では、そもそも現行法で「個人情報」とはどのようなものを指すとされているのでしょうか。現行法を理解すると、なぜ改正する必要があるのか理解できると思いますので、今回は現行法についてご説明し、次回、改正法でどの…

  • 特許権侵害訴訟における充足論と無効論の関係

    2016.12.15 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    1 充足論と無効論は正反対の役割 今回は、特許権侵害訴訟における充足論と無効論の使い方という、ちょっと実戦的な内容に触れてみたいと思います。 特許権侵害訴訟において、充足論の主張と無効論の主張は、正反対の役割を果たすことになります。すなわち、 ① 充足論の主張では、原告は被告商品や被告方…

  • 弁理士実務修習を受けてみた

    2016.12.14 弁護士:河部 康弘 その他の知的財産関連業務 特許事務所様向けサービス

    小林・弓削田法律事務所では、基本的に出願案件は特許庁対応の専門家である弁理士の先生にお任せしていますが、紛争案件を弁理士の先生と共同で受任することが多く、普段から一緒にお仕事をさせていただいています。 弁理士の仕事を知ることはより良い連携を取るために有効でしょうし、来年1月からまた1名弁…

  • 改正個人情報保護法②

    2016.12.12 弁護士:河部 康弘 弁護士:神田 秀斗 個人情報保護

    1 要配慮個人情報とは 前回の記事で、「要配慮個人情報」はオプトアウト方式による第三者提供が認められないことに触れました。そこで、今回は、「要配慮個人情報」とは何かについてご説明します。 「要配慮個人情報」とは、「本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実そ…

  • 改正個人情報保護法①

    2016.12.05 弁護士:河部 康弘 弁護士:神田 秀斗 個人情報保護

    1 勉強会で  ずいぶんと前ですが、第二東京弁護士会の会派五月会の勉強会に参加してきました。その中で一番印象に残ったのが、オプトアウト方式に関する個人情報保護法の改正です。 2 オプトアウトに関する規制の強化  現行個人情報保護法においては、個人情報を第三者に提供するためには、原則として…

  • 口頭弁論の活性化

    2016.12.01 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    1 ブログ再開 前回更新から随分と時間が空いてしまいました。準備書面なら何十頁でもそう悩まないのですが、何を書けばいいのか決まっている準備書面と違って、こういった文章は何を書こうかから始まってなかなか筆が進まず・・・しかし、依頼者の方から読んでいると声をかけていただいたこともあり、また、…